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特定非営利活動法人 国際日本語研修協会【IJEC(アイジェック)】
〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-19-22
ダイカンプラザシティT-305号
書籍紹介
おすすめの書籍を紹介いたします。
「新合格水準 日本語教育能力検定試験 問題集」アークアカデミー編←NEW
「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司著 あさ出版

「45日間で基礎からわかる日本語能力試験対策2級文法」遠藤ゆう子著 三修社
「やさしい日本語指導3 日本語教育の歴史と現状」 鈴木紳郎編  凡人社
「日本語教育能力検定試験 聴解・音声特訓プログラム 」三修社 ISBN438405517X 
「図説 アジア文字入門」 東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所(http://www.aatuas.ac.jp/)編 河出書房新社 
「経済ってそういうことだったのか会議」 佐藤雅彦、竹中平蔵 著 日経ビジネス文庫
「米原万里の愛の法則」 米原万里著 集英社新書 
「社会起業家という仕事」 渡邊奈々著 日経BP社

「日本の進路 アジアの将来」 西原春夫著 講談社
「海外で日本語を教える−ネイティブ日本語教師への期待−」 椎名和男編 凡人社
「世界史のなかの満州帝国」宮脇淳子 PHP新書
「新合格水準 日本語教育能力検定試験用語集」アークアカデミー編←NEW
「私家版日本語文法」井上ひさし 新潮文庫
「チョムスキー、民意と人権を語る」集英社新書
「図解 人口減少社会は怖くない」洋泉社
「やさしい日本語指導7 文字/表記」沖廣一著
IJEC・アークアカデミー発行の出版物はこちら
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『新合格水準 日本語教育能力検定試験問題集』
ISBN-9784893587220 凡人社発売 アークアカデミー編 


1995年の発売時から受験者に必須の教材としてベストセラーとなっていた本が、本年度の検定の大改革を受けて、全面リニューアルの大改訂。昨年40%を超える驚異的な合格率を達成したアークアカデミー検定演習科の資料を基にして、今年度以後の方向性を予測する問題を整理した。
特に、学習段階への行き届いた配慮を盛り込んだ3部構成は、初学者にもなじみやすい。序文には、合格を目指すための勉強方法が簡潔に紹介されている。特に身近な指導者に恵まれない独学者には大きなヒントになるだろう。

なお、すでに正誤表も公開されている。http://www.arc.ac.jp/info/publish.html




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『日本でいちばん大切にしたい会社』
ISBN-9784860632489 あさ出版 坂本光司著 


ドラッカーは、企業の目的は顧客を創造することにあると語っています。もちろん企業体は利益がなければ存続し得ません。人間が呼吸をしなければ生きていけないと同じこと。しかし、人間は呼吸を目的に生きているのではありません。企業も利益を目的に存続しているのではありません。

会社は、社会的な価値を生み出し顧客に貢献します。雇用を確保し従業員の生活を守ります。さらには、地域社会に貢献します。本書はそうした企業理念を実現している5つの会社を紹介しています。2年前に発売されてから反響が少しずつ広がって、鳩山首相の施政方針演説でも紹介されました。

証券市場には環境側面の評価を考慮したエコファンドも登場しました。これに関心を持つ投資家は利益とその配分を目的としているのでしょうか。それとも社会貢献を目的としてエコ企業を支援するつもりなのでしょうか。はたまた、この両者が一致すると考える楽観主義者なのでしょうか。






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 『45日間で基礎からわかる日本語能力試験対策2級文法』
ISBN-4384055706  三修社  遠藤ゆうこ著、遠藤由美子監修


日本語能力試験を目指す学習者のための絶好のテキスト。著者はアークアカデミー主任講師、監修者は同校校長。そもそも同校は欧米系学習者を主たる対象としてスタートしたため、コミュニケーション能力の養成に重点を置く。それでいて日本語能力試験でも優れた成果を出している。通常の指導をきちんとしてコミュニケーション能力を高めることがそのまま能力試験の対策につながるという発想のようだ。本書はこの発想を具体化した参考書。
 語彙も文法も具体的なコミュニケーションに役立ててこそ定着する。2級の文法事項を取り扱いながら、豊富な例文の大半が3級語彙の範囲。学習者に自信を持たせるとともに、3級までの基礎項目を定着させる効果があるだろう。類書に見られがちな不自然な例文や特殊な例文がほとんどなくて、すぐにでもコミュニケーションに使えるものばかり。すべてマルゴト暗記する価値がある。語学力は暗記力。語彙も例文のなかで覚えてこそ武器になる。4カ国語(英、中、韓、越)の対訳が付いていて、しかも4級漢字以外はすべてルビがふってある。
『解けば解くほど実践力がアップする日本語能力試験対策2級文法ドリル』ISBN-4384055714も併用したい。




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『やさしい日本語指導3 日本語教育の歴史と現状』 凡人社 
ISBN978-4-89358-718-3
 「日本語教育という分野や日本語教師という職業が広く知られるようになったのは、1983年の留学生十万人計画以後のようです。それ以前はどうだったのか、今後はどうなるのか、という関心が本書の出発点です。」序文の冒頭です。本書のテーマは二つ、「歴史」と「現状」。
 現状についていえば、内外ともに学習者は増え続け、日本語教育は拡大を続けています。読者のみなさまには、柔軟な発想で海外の日本語教育に貢献していただきたいと願っています。
 日本語教師及び志望者のためのハンディな入門書を用意するという意図で、「やさしい日本語指導7 文字/表記」が出版されてからちょうど10年が経過しました。多くの方からご希望とご叱責をいただきましたが、このたびようやく全12冊のシリーズが完結しました。日本語教師に必要不可欠な基礎知識は網羅しました。ご愛読いただければありがたいと存じます。
(鈴木紳郎)



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「日本語教育能力検定試験 聴解・音声特訓プログラム 」三修社 ISBN438405517X
 
日本語教育能力検定試験をめざして勉強を進めている方に最適の学習書。新傾向に対応した豊富な問題量で徹底トレーニング。音声学の基礎知識も網羅。模擬試験2回分収録。日本語学習者の母語別発音傾向も掲載されて、現場に立ったときにも必ず役に立つ。
 検定について著者の指摘は次の3点。
◆聴解はもっとも得点しやすい
◆聴解はトレーニング
◆聴解での自信が合格につながる



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『図説 アジア文字入門』 東京外大アジア・アフリカ言語文化研究所(通称AA研: http://www.aa.tufs.ac.jp/ )編 河出書房新社05年4月刊  ISBN4-309-76062-7 本体価格1,800円(税別)
 日本語教育関係者必読の,ビジアルな図録や写真がいっぱいな,見て楽しい図説参考書。
 簡潔に,しかし系統的に【インド系文字】,【アラビア文字】,【漢字と漢字系文字】,【ラテン文字・キリル文字】,についての学問的,実用的な参考書である。アジア文字年表や貴重な参考文献リスとまでありながら価格は1,800円である。
 筆者はエジプトへ旅行した際,自動車のナンバープレートの数字はアラビア数字だと思っていたが読めなかった。この本によると「アラビア数字はゼロを発見した,インドで生まれたインド数字がイスラム文化を経由してヨーロッパに伝わった数字です。(中略)「アラビア数字」の名前は,この数字と記数法をアラビア語を中心としたイスラム文化から学んだヨーロッパ人が付けた名前です。」(同書62頁)
 同書の63頁には「アラビア数字」,「アラビア語数字」,「ペルシャ語数字」と「インド数字」の対照表も載っていて興味深い。ぜひとも,アジアからの留学生と一緒に一度は読んでみたい,『図説 アジア文字入門』である。


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『経済ってそういうことだったのか会議』 佐藤雅彦、竹中平蔵 著 日経ビジネス文庫 
ISBN978-4-532-19142-9

「エコノミクス(経済学)って、ギリシャ語の“オイコノミコス”から来ているんです。オイコノミコスとはどういう意味かといいますと、共同体のあり方、という意味なんです」こういう紹介文からこの本は始まる。
語り手の竹中平蔵氏は本書を執筆後、小泉内閣構造改革路線の中心人物になった。聞き手の佐藤雅彦氏は、電通出身の売れっ子クリエーター。その素直な目で見た共同体の断片を素材にして、竹中氏はやわらかく調理してくれる。
本物の紙幣も偽札も牛乳瓶のフタも経済学的には同じだ。お金は価値の尺度であり、交換手段であり、貯蔵の手段であり、この仕組みをなりたたせているのが「国の信用」だということがよくわかる。
税金はヤクザのみかじめ料と同じだという話も印象に残った。公平・簡素な社会経費の負担はいかにあるべきか。源泉徴収に加えて年末調整という制度を作っているのは主要国の中で日本だけ。徴税納税にかかる経費は安くすむけど、納税者の意識、関心を失わせる機能を持っている。
年金や健康保険も同じで、私もサラリーマン時代はたいして関心をもたなかった。預金なら記録は通帳を見ればわかる。ネットでも確認できる。しかし自分の年金がどうなっているか、なぜかいちいち社会保険事務所に出向いて聞かなければわからない。「よらしむべし、知らしむべからず」という政府の方針のもとで、社会保険事務所や税務署(あるいは会社)にまかせきりだった我々一人一人の自己責任意識の欠落が今の年金騒ぎをおこした遠因であろう。



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『米原万里の愛の法則』 米原万里著 集英社新書
ISBN 978-4-08-720406-3

 著者の米原万里(よねはら まり)は作家、エッセイスト、ロシア語会議通訳とコミュニケーション論の第一級の人物の最初で、最後の講演録集である。帯に「笑って、笑って・・・納得の講演録集! コミュニケーションをめぐる痛快!最後のメッセ-ジ」とあるとおり著者は06年に他界した。
 第二章の「国際化とグロバリゼーションのあいだ」では、国際化とグローバルゼーションの二語は決して同義語ではなく、後者は強国の基準を押しつける、むしろ対義語である実態を鋭く指摘する。第三章「理解と誤解の間-通訳の限界と可能性」では、この本の解説者の池田清彦氏によれば、「言葉とは何かという大問題に、通訳としての経験から肉薄する大変すぐれた評論になっている。言葉は記号でそれ自体はある同一性をはらむけれど、記号が意味するものは人によって異なる、という当たり前の事実から出発した、米原ならではのコミュニケーション論だ。言葉は誤解されるものだというたとえに使った小咄がまた米原らしい。第四章は「通訳と翻訳の違い」。プラハでの子供時代の経験から超一流の同時通訳になるまでの自伝と言ってよい内容だ。どうしたら語学ができるようになるかという方法論にもなっている。」
 この本は読み出したら止められない本であり、私達、日本語教育関係者にとっては多くの示唆に富む、必読の書でもある。



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「社会起業家という仕事」 渡邊奈々著 日経BP社
ISBN 978-4-8222-4618-1

17人の社会起業家の姿に心を揺さぶられます。それぞれが、ただ一度の人生を大切に生きています。多くの人々と共感を持って交流し、また多くの人々との出会いによってささえられています。
個性的な人々の中で、私が最も関心を持ったのが「教育起業家専門ベンチャーキャピタリスト」キム・スミスさん。
TFA(ティーチ・フォー・アメリカ)プログラムでは、「誰もが一生に2年間、先生になるという新しい選択肢」の提案がなされた。各地の大学に足を伸ばし、「一度先生になったら、一生続けるという既存の堅苦しいシステムでは教育を改善することはできない。米国は優秀なあなたを必要としています」と呼びかけた。
前提があります。「子供たちを支える教員という地味だがきわめて重要な職業は、収入も地位も低い。だからビジョンと創造性にあふれ、頭脳も明晰という三拍子そろった人ほど見向きもしない。」こうした背景を知らなければ、その価値がわからない。
「志(こころざし)」という言葉を思い出しました。高い志をもつ人は、古今東西を問わず少なからず存在したのでしょう。その大半が当初から高い志をもっていたわけではありません。本書の解説で田坂広志氏も語っています。「これらの人々も、最初から強かったわけではありません。また、最初から深い信念をもっていたわけでもありません。誰もが、自身の内なる声に耳を傾け、最初の一歩を踏み出しただけなのです。」
自分が何をしたいのか、考える機会をもらった気がします。



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「日本の進路 アジアの将来」西原春夫著 講談社
ISBN4-06-213665-1

「未来からのシナリオ」というサブタイトルがついている。著者の描く未来は21世紀後半。国際交流がますます盛んになり、グローバリズムが進展する。国境は著しく低くなり、東アジアにおいても国家を越えた地域共同体が登場する。一歩一歩交流を積み重ねていく努力が大切である。思えばヨーロッパのEUへの統合も40年の年月が必要であった。また、ヨーロッパは単に地域的な連合体というだけでなくキリスト教という絆をもっていたことも指摘している。東アジア諸国を越える地域共同体も文化的共有財産である儒教道徳が絆になると予測する。
「積極型平和貢献国家理念」も説得力がある。前提として、加害者は被害者の被害の事実を直視し、そのことについて胸を痛めることが大切だと指摘する。人間としての率直な感情をもとに展開される記述は胸を打つ。著者は著名な刑法学者。早稲田大学元総長。




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「海外で日本語を教える−ネイティブ日本語教師への期待−」 椎名和男編 凡人社
ISBN4-89358-615-7
 海外におけるネイティブ日本語教師の必要性はいぜん高いものの、適任の派遣教師は不足しているのが現状である。一方、海外で日本語を教えることを希望する方の中には、その難しさになかなか一歩を踏み出せない方も少なくない。本書は、こうしたミスマッチ解消の一助となるべく編まれている。第1部には派遣教師を経験した9人の実践記録を、志望の段階から、研修、そして青年海外協力隊や国際交流基金など受験、までも含む、いわば先輩から後輩への助言集でもある。若い方だけではなく、第2の人生として日本語教師を経験した実例もある。第2部こは派遣母体の国際交流基金日本語事業部やJICA青年海外協力隊事務局からの温かいメッセージが満載されている。巻末には各国の学期学年など、海外の日本語教育の資料もある。
 この本の帯に金田一秀穂先生が海外の日本語教育の第1人者の椎名和男先生編著の「海外で日本語を教えたい方の必読、必携の書」と言っておられるのはけだし至言であろう。


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「世界史のなかの満州帝国」宮脇淳子 PHP新書 ISBN4-569-64880-0

 世界史をひもとけば、15世紀に起こったスペイン、ポルトガルの大航海時代から、産業革命、フランス革命を経て19世紀には欧米列強は利権を求めて世界中に進出しました。19世紀の東アジアの近代化は、眠れる獅子が欧米に揺り起こされたと見ればわかりやすいでしょう。20世紀初頭の地球の85%は欧米列強の支配下に入りました。辛亥革命を機に1912年に清朝が倒れ、中華民国が成立します。紆余曲折があって1931年満州事変、1932年満州国建国、1934年満州帝国成立。満州だけでなくその周辺を含めて地理、地形、気候などが簡潔に紹介されていて楽しく読めました。たとえば「漢字をコミュニケーションの手段とする中国文明は、黄河中流の洛陽盆地に発生した。・・・洛陽盆地より西では、黄河はその両岸の険しさと急流とで交通の障碍になるし、洛陽盆地の東方では、ひんぱんな氾濫と水路の変化によって、やはり交通の障碍になる。洛陽から開封にいたる200キロの間だけは、流速はゆるく、両岸は低く、水路は安定していて、渡河が容易であった。」こういう説明があれば歴史の理解も容易になります。



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「新合格水準 日本語教育能力検定試験用語集」アークアカデミー編
ISBN9784893587213

 日本語教師を志す人にとって登竜門になっているのが日本語教育能力検定試験。本書は、実際の出題のなかから必要とされる専門用語を網羅して解説を施してある。同試験は、昭和62年度からすでに23回を数えて、出題されるべき問題はすべて出題されたと言っても過言ではない。結果として、本書は日本語教師になるための必要事項を過不足なくまとめたものになっている。
本書は、1998年に発行されて以来、多くの受験者の支持を得て重版を重ねてきた。出題傾向も的確にフォローしてきた。2009年6月にさらに大きく版をあらためて、書名に「新」の一文字を加えたもの。受験準備というだけでなく、ベテランの日本語教師や多くの日本語教育関係者に愛読されている。


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「私家版日本語文法」井上ひさし 新潮文庫 ISBN4-10-116814-8
 日本語の勉強はなぜ面白いのだろう。母語だからである。ネイティブスピーカーというのは言語学の世界では一種の特権階級であって、図々しくも博士号を持つ大家に対峙してもウンチクを傾ける権能を持つと信じているのである。「自分の日本語は正しい」などという不遜な確信さえ持つのである。 そんな知識を身につけた日本語教師にとって、本書はさらに面白い。余裕を持って楽しく読めるはず。ちょっと古くなっているが(新潮文庫の初版が昭和59年とある)、日本国憲法が歴史的仮名遣いで書かれていることに気がついたり、ピンクレディの「ディ」がその昔は難しい発音だったり、「晴れたり曇ったり所により雨」という気象庁の発明した全天候型予報文の傑作にあらためて日本文化?を感じたり。

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「チョムスキー 民意と人権を語る」集英社新書 ISBN4-087203190
 このページの読者でノーム・チョムスキーの名前を知らない人は少ないでしょう。いうまでもなく変形生成文法論で言語学の世界に大きな貢献をした人。今回紹介する本書は、言語学とは異なるチョムスキーの一面を表す1冊。 反戦平和を主張する政治評論。同じ集英社新書の中の「メディア・コントロール」なども私には興味深い。本書で最も印象に残った一節を紹介しよう。 レイコ「イラクへの攻撃は、約束どおり武装解除しても何も保証されない、ということを北朝鮮に示してしまったのではありませんか」 チョムスキー「そうですね。イラクの件は世界に教訓を与えました。さらに言えばそれは、武装解除しなければ攻撃されない、という教訓です。 悪の枢軸と名指しした3カ国のうち、アメリカが攻撃対象として選んだのはどこでしょうか。絶対に無防備だと確信できた国です。」 つまり、チョムスキーに言わせれば、アメリカは勝つと思ったから戦争を仕掛けた。戦争でもケンカでも同じだ。強い者が勝つ。正しい者が勝つなんてことは、子供向けの映画かアニメの世界のことだ。


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「図解 人口減少社会は怖くない」洋泉社 ISBN4-89691-993-9
 2006年正月元旦の新聞各紙の1面を飾ったのは、日本が人口減少社会にはいったことでした。本書は、藤正巌、山田昌弘、松谷明彦などのインタビューをまとめたムック。2030年までの人口減は高齢化が原因で不可避であること、労働観、就業観そして人生設計も変革を余儀なくされることが説得力を持って語られています。
少子化社会で大変な労働力不足になると騒ぐのが経済界。経団連は数年前、労働者不足への対策として外国人労働力の導入、それも国際競争に勝つためのIT技術者と介護、看護を担う人を日本に入れよと主張しました。一方で、犯罪の増加、治安の悪化が生じており、その原因は外国人にあるかのような議論も行われました。
労働力だけを移入するというわけにはいきません。労働者が同時に生活者でもあるのはあまりにも自明のことです。人口減少にともなう「痛み」を多少なりとも緩和するために、移民を受け入れざるを得ないのではないでしょうか。そのさいの基準として日本語能力、受け入れ準備期間としての日本語学校の整備が急がれます。


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「やさしい日本語指導7 文字/表記」沖廣一著 凡人社 ISBN4-89358-425-1
 現在の日本語表記システムの中心にあるもの・・・それはまさに漢字です。そのために第1章の「漢字」は費やしたページ数が本書の半分を占めています。漢字から「平仮名」と「片仮名」ができました。これが第2章と第3章のテーマです。第4章で「ローマ字」の問題を取り上げました。第5章で触れたのは「符号」、「原稿用紙」及び「手紙」です。
戦後から現在までのあいだに、常用漢字表をはじめいくつかのきまりが「内閣告示」という形で公にされました。これらをきちんと理解し使いこなせるようになることが、私たちの当面の目標になります。
文字表記の分野を学習するにあたって肝心なことは歴史的に理解するということではないでしょうか。例えば常用漢字表には、3000年以上にわたる漢字の長い歴史が脈打っています。また1500年に及ぶ日本人と漢字の歴史が凝縮されています。


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