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日本語ボランティアインタビュー
東京日本語ボランティア・ネットワーク(TNVN)代表、梶村勝利さんに「日本語ボランティア」についてお話をうかがいました。
梶村勝利さん 「東京日本語ボランティア・ネットワーク代表・早稲田奉仕園日本語ボランティアの会」
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「日本語教室には、どのような人たちが参加されていますか。」
ボランティア教室に来ている人の多くは、地域で生活をしていて、生活していくうえでの日本語を勉強したいという人たちです。そのなかには、初めて日本に来て、生活に関連した日本語を基礎から習いたい、という人も、ある程度日本語は話せるけれどもやはり日本人と一緒に話をしながら自分の日本語をブラッシュアップしたい、という人もいます。また、自分の住んでいる近くで日本人と話す機会がないので、ボランティア教室に行って、日本人と話をしたい、交流したいと考えて来る人もいます。
東京の場合、外国からの駐在員、多くは家族連れで来日しますが、ご主人が会社に勤めているあいだ、家にいる主婦の方が多いので、昼間の教室は大半がそのような主婦の方が多くなっています。最近は子どもの教育や子育ての相談で、子どもを一緒に連れてくる人も増えました。また、夜の教室では、一般の社会人の方もいらっしゃいます。企業で仕事をするときは日本語を使わなくても済む場合が多い、そういう人たちが日本の文化にもっと触れたいと思うのですね。日本語力の高い人は政治問題や日本文化も含めて話ができます。また、語学学校の先生や短期観光で来日中の人などが参加するのも東京地区の特徴です。国籍で見ると、中国、韓国の方が7、8割を占めています。
活躍されるボランティア(学習支援者)も、いろいろな方がいます。外国で生活した経験があったり、外国と何かつながりのある方が多いです。外国にいる間、そこでお世話になった人たちが、帰国後自分達もなにかできることを、と考えられるのでしょう。他にも、子育てが終わった方、定年退職後の生き方を考えた方、仕事が休みの時に外国人との交流を考えた方など、いろいろな参加のきっかけがあります。日本語教授法に関しては、全く講座など受けたことが無い人もいますし、日本語教師養成講座を受講した人、地域で開く講座を受けた方もいらっしゃいます。
「日本語教室ではどのような活動をしていますか。」
形式は、教室形式(日本人一人に対して外国人数人)という場合も、マンツーマンという場合も、日本人が複数で外国人が一人ということもあります。これは各教室の進めかたによってもいろいろあります。そこで、通っている外国人が求めるもの、たとえば子育ての問題だとか、ゴミの問題だとか、いわゆる自分達の生活や地域に関わるような話を聞きたい、地域に密着したようなことを話し合うことが多いです。日本語能力試験を受けたいという外国人が問題集を持ってきておしえるということもあります。ただ、基本的には教材を使うということよりも、その場で外国人の希望に沿った進め方をすることが中心です。
日本語学習が目的ではなく、学習を通して生活を知るということが、教室の目指していることだと思います。
「日本語ボランティア(日本語教室)と日本語学校の違いは何ですか。」
ボランティア教室では「先生」と「生徒」という関係はありません。これが基本的な違いだと思います。参加する人たちは一緒の地域で同じ目線で生活している隣人として、同じ目線で話をします。お互いを呼ぶ方法も、日本人を「先生」と呼ばせるところもありますが、外国人も日本人も名前に「さん」を付けて呼ぶところが多いです。
日本語教室には、日本語学校に通っている学生も参加しています。学校では先生以外の日本人と接する機会を見つけるのが難しいこともあると思いますが、ボランティア教室では色々な日本人、より多くの層の方と接することができるという特徴があります。また、日本語教室では、やはり生活するうえでの日本語、その地域に密着した日本語を学んでいますから、その地域に住んでいる人たちから得る情報が大きな意味を持ってきます。
「日本語教室のこれから」
最終目標は、「日本人」や「外国人」など、できるだけ意識しないで交流できるような場をつくることです。自然に交流する中で、外国の人が日本語を勉強しながら、生活のルールを知り、一緒になってわいわいがやがやできるのが一番いいんじゃないかと思います。日本人も、同じ地域に住む外国の人に対する対応、接し方にまだ慣れていない部分が大きいです。しかし一回接すれば、相手を助けてあげたい、世話してあげたいという人がたくさんいらっしゃいます。そのきっかけを作ってあげるのも一つの役割でしょう。日本語ボランティア教室は、そのための橋渡しになる。ですから今は各地限られたところにしかありませんが、本来、もっと身近な、町内会などで交流できるのが望ましいと思います。
また、逆に日本人が外国人から学ぶこともたくさんあります。地震があったときどうするか、日本人でも、同じマンションの隣にだれが住んでいるか分からない。外国の人に、非常時の連絡網がないんですかと、逆に質問されることがあります。コミュニティで外国の人もいっしょになってネットワークを広げていくことが、国際的な共生社会につながると考えています。
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「東京日本語ボランティアネットワーク(TNVN)について」 URL http://www.tnvn.jp/
1993年、ボランティア日本語教室活動をしている団体が集まり、ネットワーク(連絡会)を結成。東京都で生活している35万人以上の外国人へ、隣人としてボランティアで日本語学習支援、生活支援をしている各地域の団体がお互いに情報交換や活動の活性化を図ることを目的としている。結成から10余年。社会環境の変化に応じて、日本語学習の場を求める多くの人々に情報提供し、更には広く社会に日本語ボランティア活動の現状・課題等を投げかけ、理解を求めて受発信している。
平成17年8月現在 会員数・・・正会員(団体)77団体、協力会員(個人)63名、賛助会員5団体 |
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