■第159回海洋フォーラム「謎の多いサケの生態と資源変動をめぐる研究開発の最前線-今後もサケは帰ってくる?-」(2月21日)

四方を海に囲まれた海洋国日本の発展のためには、海洋に関する情報の共有や意見の交換、また、必要なことを海洋政策に反映させる力の集結が必要であると考えます。
海洋政策研究所では、その時々の海洋に関する社会の関心事項の中からテーマを選定して、概ね月1回のペースで「海洋フォーラム」を開催しています。
海洋問題に関心の深い皆様のご参加をお待ち申し上げます。

日時 2019年2月21日(木)17時00分~18時30分(受付開始16:30)
会場 東京都港区虎ノ門1-15-16 笹川平和財団ビル 11階国際会議場
(東京メトロ銀座線 虎ノ門駅下車 出口4 徒歩1分)
講師 兵藤晋氏(東京大学大気海洋研究所生理学分野・教授)

サケは北海道や東北太平洋岸の沿岸漁業を支える主要な水産資源であり、その漁獲量は孵化放流事業の発展とともに大きく増加しましたが、2000年代をピークに減少傾向が続いています。東北沿岸では東日本大震災による孵化場への被害も甚大で、戻ってくるサケの年齢構成が一時的に変化するなどの影響も見られました。サケの一生は河川から外洋、そして再び河川へと複雑で長く、さまざまな要因が絡むことが来遊数回復への対策を難しくしている原因でもあります。
そこで、今回の海洋フォーラムでは、環境DNAやバイオロギングなどの技術開発を含めて、大槌湾におけるサケ親魚・稚魚の生態解明に向けての大気海洋研究所の取り組みを中心に、サケ回遊におけるホルモン制御などの知見も含めてご講演頂きます。
なお、今回の海洋フォーラムに先立ち、同日10時より当研究所とJST-CRESTとの共催にてJST-CREST「海洋生物多様性」研究領域公開シンポジウム2019第2回「先端技術で探るサケの回遊行動と生態」を開催致しますのでぜひご参加下さい。
◆海洋フォーラムへの『参加申込み』は、https://www.spf.org/_opri/forum/