■『やさしい日本語 ―多文化共生社会へ』庵功雄著(岩波新書)

人口減少を背景に移民受け入れの議論が盛んになっている。受け入れるとしたときに解決しなければならないのがことばの問題。地域社会で共通言語になりうるのは英語でも普通の日本語でもなく“やさしい日本語”だけ。移民とその子どもにとどまらず、障害をもつ人、日本語を母語とする人にとって“やさしい日本語”がもつ意義とは。

「英語は世界共通語になりつつある」と言われながらも,実態は Simple English あるいは Gloval English が共通語の役割を担っている。
英語のネイティブスピーカーであっても,多国籍の人々の前では「やさしい英語」を話す時代になってきた。
まして日本社会に参加する外国人を受け入れるためには,日本人も「やさしい日本語」を心がける段階になってきた。

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店
  • 価格: 840円+税
  • ISBN-13: 978-4004316176
  • 発売日: 2016/8/20