■『欧州複合危機 – 苦悶するEU、揺れる世界』遠藤 乾(中公新書)

西洋諸国の世界制覇は,大航海時代から始まった。産業革命以後,加速した世界制覇も第2次世界大戦後には植民地が続々と独立し終焉を迎えた。アジアでも朝鮮戦争,ベトナム戦争が大きな爪痕を残した。その後東西冷戦が終了して,ヨーロッパはNATOという軍事同盟からEUに進化したように見えた。しかし・・・

1993年に誕生し、単一通貨ユーロの導入など統合への壮大な試行錯誤を続けてきたEU(欧州連合)。
だが、たび重なるユーロ危機、大量の難民流入、続発するテロ事件、そして2016年7月のイギリスのEU離脱決定と、試練が続いている。
なぜこのような危機に陥ったのか、EUは本当に崩壊するのか、崩壊は何が引き金になるのか、日本や世界にどのような影響があるのか。
欧州の直面する危機の本質を解き明かし、今後のあり方を考える。

  • 出版社: 中央公論新社
  • 価格: 860円+税
  • ISBN-13: 978-4121024053
  • 発売日: 2016/10/19
  • 興味をお持ちの方は上記の表紙画像をクリックしてください。